- 1 名前:昆虫図鑑 ★ 2026/05/11(月) 10:49:46.32
ID:dnLfwoCG.net
-
日本の大手生命保険会社で中国人の営業社員が増えている。中国事情に詳しいジャーナリストの中島恵さんは「東京都内のある営業所では、2025年夏時点で社員の7割が中国人だった」という――。
※本稿は、中島恵『中国人は日本で何をしているのか』(日経BP)の一部を再編集したものです。
(略)
「中国人がいる営業所は、その人が声を掛けて勧誘するので、自然と中国人が増えていきます。逆に、中国人が一人もいない営業所に、中国人が突然入社してくることはあまりありません。そういうわけで、私がいた営業所は中国人の人数が多いほうでした。
(略)
■なぜ働き先として「生保業界」が選ばれるのか
なぜ、生保業界で中国人が増えているのか。(営業職の)彼女たちに聞くと、最大の理由は学歴不問、経験不問で、入社のハードルが非常に低いことにあり、「日本人と同じく、面接や簡単な試験のみで採用される」からだそうだ。外国人でも日本語力はそれほど問われない。ある人によれば「日常会話ができればOK」だという。
一方、別のある中国人は「会社によって日本語能力試験(JLPT)のN1(幅広い場面で使われる日本語を理解できるレベル)を求められるなど選考基準が厳しくなっています。
数年前は日本語があまり堪能でなくても入社できた人もいましたが、最近は変わってきました」と語る。
次に、基本給の保障があることだ。会社によって制度は異なるが、入社後の1〜2年間は保障される。研修期間中も支払われるため、「アルバイトよりも割がいい」「保険の勉強が無料でできて、会社を辞めても役に立つ」と考えるという。以前は基本給の保障期間が終わったらすぐに辞めて、他社に移る人が日本人も含めてかなりいたそうだが、現在ではルールが厳しくなり、同業他社への転職は難しくなっている。
■成績トップなら年収2億円を稼ぐ人も
さらに、働き方が比較的自由で、自分の裁量で仕事を進められる点も大きい。李さんの会社では月に18日出勤すれば、それ以外はどこにいても自由で、顧客との面会や労働時間も自分で決められる。一定の業務さえ行っていれば、直行直帰も問題ない。
中国の家族が病気になった黄さんは、この数年間、1カ月以上の帰省が何度もあったが、一部をリモートワークにすれば問題はなく、上司から文句をいわれることもなかった。
「中国人は束縛されるのが好きではないから、働き方に融通が利く点がこの業界の大きな魅力です。中国人に合っている仕事だと思います」と黄さんはいう。
さらに収入が歩合制であることが最大の魅力だ。一般の会社員と違い、保険営業では契約件数などによって収入にかなり大きな差が出る。先に紹介した日本人担当者によると、営業所で成績がトップクラスなら年収2000万円前後、全国上位の成績優秀者になると、年収1億〜2億円という人もいるそうだ。
そうした点に魅力を感じて、彼女たちは生保営業の仕事に就いた。日本人担当者がいうように、中国人が日本の生保に入社し始めたのは10年代半ば頃。ちょうど「爆買い」ブームの時期と合致する。さらに私が取材した範囲だが、20年からのコロナ禍をきっかけに、生保の仕事を始めた人が多い。前述の張さん、李さんもそうだ。
■きっかけは「コロナ禍」だった
張さんは10年代に留学のため来日。都内にある2〜3社の中国系企業で働いたが、日本企業で働いた経験はなかった。コロナ禍で中国系企業の業績が悪化し、退社して家事や子育てをしていたところ、友人に誘われて入社した。
「せっかく日本に住んでいるのだから、一度は日本企業で働いてみたい、その中をのぞいてみたい、というのが入社の動機でした。一緒に入社した中国人は次々と辞めていきましたが、私にはこの仕事が性に合っていたのか、最初から営業成績がよかった。生保の仕事自体が面白いので続けています」と語る。
『中国人は日本で何をしているのか』(日経BP)の取材で出会った中国人の多くは、コロナ禍で中国との往来が途絶えたことが、仕事人生に大きく影響したと証言する。コロナ禍で仕事や生活、人生について、深く考えるようになった人が多いのは日本人も同じだ。
コロナ禍でインバウンド関連のビジネス機会が激減、転職を余儀なくされた中国人も目立つ。そこで、ハードルが高いと思われていた日本の大手企業の仕事、日本国内でも中国人相手に働ける仕事に就いた人が多い。その仕事のひとつが生保業界だったのだろう。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2e3e2ce3ce140009e565325a5ad780036f70096a?page=1



